生きる価値などない欠陥人間

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    職場で仕事をしていると、事務の女性がお菓子を配っていました。
    おっ、もなかだ。
    女性から聞くところによれば、先週末に親族の法事があり、そのときの土産なんだそうです。

    では、さっそくいただきま〜す。
    あ・・・そうか、袋が破れないのだった。
    右手の指が麻痺で動かないので、袋を破ることが出来ないのです。


     
    はさみで切ろうとするのですが、利き手の向きがあって、右利き用のはさみを左手で扱うのでは、うまく切れません。
    それでも何とか袋をはさみで切り開けたのですが、今度は袋からもなかを取り出すのに一苦労。
    左手しか使えないので、もなかをつまんで出すことが出来ないのです。

    袋を逆さまにすると、もなかの本体が袋から顔を出すのですが、それよりも先に砕けた皮の粉が袋から出てきて、机の上にもなかの粉が散らばりました。
    それを見かねた近くにいた人が、小皿を持ってきてくれて、その上でようやくもなかを取り出すことが出来たのです。

    もなか一つでこれです。
    他にも、両手を使わなければならないことに時々遭遇するのですが、それが出来ない私はその度に悔しい思いをするのです。
    職場でも、家庭でも、その間の道中でも。

    腹が立って悔しさの度が過ぎると、その物を投げつけたくなります。
    しかし、利き手が麻痺しているのでそれすらうまく出来ず、更に悔しくなって、自分に生きている意味はあるのだろうかと考えます。

    簡単なことすら出来なくなった俺は、欠陥人間。
    こんな欠陥人間に、本当に生きる価値なんてあるのだろうか?

    健常な人には実にくだらないことなのでしょうが、私はもなか一つで生きる価値について考えてしまうことがあるんです。
    客観的に見れば、もう笑うしかないことなんですけどね。

    脳卒中にかかった人の中には、うつ病になる人がいるとのこと。
    私は恐らくそこまでは行っていないと思うのですが、うつ病になる人の気持ちが分かるような気がするのです。
    私ですら時々、電車に飛び込もうとする衝動に駆られるのですから。

    コメント
    確かに出来ないことで悩みだすと、うつ病になってしまいそうになります。
    新しい職場でも、イライラしないために、私の机の上には左用のハサミと、固定化できるセロハンテープと口の周りを除菌消毒する除菌シートボックスは欠かさず置いてます。
    • 味由部長
    • 2016/04/29 11:42 AM
    味由部長のその備え、参考になります。
    やっぱり出来ないとイヤになりますよね。

    体に障害を持ったことで、周りの人が親切にしてくれるのは嬉しいですが、同時に障害を持つ現実と向き合うと、とてつもなく悔しい思いになるんです。

    ブログを書くことで気を紛らわせている面はありますね。
    同時に、味由部長をはじめとする色々な人と交流が出来て、本当に良かったと思います。
    • ニゼック
    • 2016/04/29 9:52 PM
    ニゼックさん はじめまして。
    私の主人は去年9月に単身先の仙台で脳出血(左視床)で倒れ右片麻痺になりました。仙台の病院で1ヶ月大阪のリハビリ病院に5ヶ月入院し2月に退院しました。2ヶ月の自宅療養後、一昨日から職場復帰しました。
    右手の指一本一本動かせ、杖を使わず歩けるので一見普通に見えます。でも感覚麻痺があり痺れと肩の痛みがあります。お茶碗持てず字も書けず右手は死んでますが、障害者手帳もとれてません。通勤もバス、電車を乗り継いで行くのでヘトヘトです。今まで出来たことが出来ないことのストレスはつらいことですね。
    本人ももとより見ている私もどうしてあげることが正解なのか、寄り添うということの意味を考える毎日です。
    • ヨルテン
    • 2016/04/29 10:52 PM
    ヨルテンさん、こちらこそ、初めまして。
    外から見て障害が見えにくいのはつらいですね。
    私も満員電車では譲られなくて立ったままになりますから、気持ちはよく分かります。

    妻も気遣ってくれていますが、「違う、そうじゃない」と思うこともよくあります。
    個人差があるのかも知れませんが、私の場合、両手が使えないとこうなるのでは?ということを想像して気遣ってくれると嬉しいです。
    • ニゼック
    • 2016/04/30 10:23 AM
    一昨日、スターウォーズの新作DVDが、届きましたが、
    紙のパッケージに入っていてきつくて出せません。
    子供に出してもらいました。少し前は、出来ないことに
    いらだったていましたが、今はなんとも思いません。
    出来る為の工夫はしますが、誰かいたら頼みます。
    小さい子が、困っていたら助けますよね。
    そう思うようにしてます。
    私も2年前からはかなり考え方が変わってきました。
    困っている人には、積極的に、できる限りで助けようと。
    世の中、助け合ってこそのものですからね。
    去年3月に脳内出血で倒れ右片麻痺になったツレは
    握りしめて動かない右手に時々ブチ切れてヒステリー起こしてます。
    あ、切れてるなぁと遠目に見てますが、基本放置姿勢です。
    手伝ってくれと言われない限り手は出さない。どうしたの?と聞くことはあるけど。
    まあやってくれと言われても、確かに無理だなとひと目で分かること以外は
    こうしてみれば?と提案し先ずは自分でやってもらってます(工夫が足りないって事多し)。
    今出来ないことに、イライラしたり切れたりしてもどうしようもないことだし
    それは本人が一番わかっているだろうから、聞いていて気が滅入るような大きな声の独り言はスルーするようにしてます。

    でも、自分でできるように工夫することは必要だけれど、人にお願いすることも大事だと伝えてます。
    嫌かもしれないけれど、困っている時に手伝ったり助けたりするのはお互い様だと思うよと。
    • ぱいん
    • 2018/05/01 9:15 AM
    ぱいんさん、私は一人でいるときとかネガティブなことはあまり書いていないので、想像できないと思いますが、私もキレたり、気が滅入ったりしています。
    私は最近、youtubeで遊ぶことを覚えました。これはうまく使えば片麻痺でもいけます。これで遊んでいるときは、キレなくてすみます(笑)
    おツレ様が心穏やかに過ごせるには、何か夢中になれるものを探してみてはいかがでしょう。案外効果があるかも知れませんよ。
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