電車とバスと、そして罵声と

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    退院直前に、約5ヶ月ぶりに電車とバスに乗る機会がありました。
    退院を控えての訓練でした。

    初めにICカードのチャージ。
    健常な左手は、杖で塞がっている。
    券売機の前に来て、やっとカードを出す。
    何ぐずぐずしてんだ、バカ野郎!と言われそうだけど、許してね。
     
    改札までやって来た。
    右手が使えないのに、改札機は右手用にカードのタッチパネルがある。
    杖を持っている左手で無理矢理タッチするので、杖が宙に浮いてしまう。
    これでは、一瞬立ち止まらなくてはならない。
    何もたもたしてるんだ、バカ野郎!と言われそうだけど、ここも許してね。

    エスカレーターが見えてきた。
    何とか乗れたけど、乗る所で何人かが右から追い抜いて行った。
    ここでもぐずぐずなんです、許してね。

    ホームに到着。
    ベビーカーや車椅子向けにホームの勾配の注意書きがあるけど、杖でも十分感じる。
    なんで今まで平気でいられたんだろう。

    電車が進入してきた。
    ホームが少し曲線を描いている。
    電車とホームの隙間って、こんなにあったっけ?
    やっとの思いで電車に乗ったけど、乗った途端に床が傾いていて、自然の力で電車から下ろされそうになった。
    線路が曲線なので、電車は内側に緩く傾いているのだ。
    電車に乗るだけで息が切れたのは、初めてだ。

    最後にバスの乗り降りの訓練。
    電車と違って、運転手さんの目が届きやすいのは安心だ。
    でも、混雑すると降り口への移動に苦労する。
    ラッシュ時の利用は無理っぽい。

    そんなこんなで、ようやく帰ってきました。
    鉄道もバスも好きですけど、この体では乗るのがこんなに大変だなんて、思いませんでした。

    しかし、これで終わりではありませんでした。
    もう一つ、エスカレーターに、ここ東京では見落としている課題があったのです。

    右手が不自由な私は、左手でベルトに掴まります。
    何も問題が起きなかったのは、他のお客さんも左手でベルトに掴まっているからです。
    これは、ここが東京だからに過ぎません。

    もし、大阪に行くとどうなるのでしょうか。
    大阪では、エスカレーターは右手でベルトに掴まるのです。

    エスカレーターの立ち位置は、脳卒中で片麻痺の後遺症と闘う人の共通の悩みです。
    当面は私は助かっていますが、私と左右が逆の片麻痺の人もいます。
    左手が不自由で東京に住む人は、気の毒と言うしかありません。

    …と、言いながら、私も人ごとではなかった。
    そうです、大阪に帰省することがあるんです。
    大阪だと、エスカレーターの立つ位置でも罵声を浴びせられるのでしょうか。
    でも、大丈夫。
    「何もたもたしてんだ、バカ野郎!」
    なんて、言葉はないので安心してください。
    その代わり、
    「何チンタラしとんねん、アホボケカス死ね、ゴルァ!!」
    と、言われそう。

    体が不自由だと分かれば、そんなことはないですけどね(^^ゞ)

     
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