順番なんて分からないものだ
会場に着くと、関東在住の同じ出身大学の先輩や後輩が10数人集まっていました。
そこで私は、同窓会の仲間入りをすることになったのです。
それからT先輩は何かと面倒を見てくれました。
色々な先輩たちを紹介してくれ、交流の輪が大きくなりました。
2015年5月、東京に来て10数年経ってすっかり東京の同窓会の一員になっていた私でしたが、突然脳出血を発症して倒れ、入院しました。
大変だ!ということで、大学の諸先輩がお見舞いに来てくれました。
もちろん、T先輩も。
同窓会ってありがたいものだなと感じました。
それから4年の月日が経ち、命拾いした私は、後遺症がありながらも社会復帰していました。
ところが、今度はT先輩を病魔が襲い掛かったのです。
今年の2月に入院しました。
病名は膵臓がんでした。
がんの中でも5年生存率の低い、たちの悪い部類に当たります。
恰幅の良かったT先輩は、見る見るうちにやせていき、夏頃には歩くのがやっととなり、10月頃には上体を起こせなくなりました。
11月14日、T先輩は私より先に旅立って行きました。
先に脳出血を起こした私は、杖を突きながらもまだこうして生きています。
命の順番なんて、分からないものです。
- 2019.11.16 Saturday
- 世の中の出来事
- 16:28
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- by ニゼック